無題

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小さい頃から幸せという言葉が苦手だった。愛という言葉が苦手だった。誕生日は辛くて苦しくて祝う言葉を受け取るのもままらならなかった。「苦しいのは自分だけじゃないし世の中にはもっと苦しい人が山ほどいるから苦しんではいけない」と、幼い頃に貰った枷を外せずに自分を責めて、こうなった原因を憎むのをやめたくてまた自分を責めて、どうなるのかわからない未来に怯えていた。人を傷つけたくなくて、でもきっとそれは一番自分が傷つきたくないからなのだとわかっていた。 他人の前ではへらへら取り繕って、何もわからないフリをして馬鹿にされることで安心して、本当に自分のことが気持ち悪かった。

それでも、人生のなかでぽつ、ぽつと出会った光に少しずつ救われて、ぐちゃぐちゃのボロ雑巾になりながら嵐の夜のなかを歯を食いしばって進むように、どうにか生きることをやめないでいた。

真っ暗闇のなかでふいに出会った光は、鮮烈で、それでいて、どうしようもなく優しかった。

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SEVENTEEN (세븐틴) 'Rock with you' Official Teaser 1 - YouTube

平たく言えば「一難去ってまた一難ぶっちゃけありえない」なこんな日々で、優しい人が馬鹿を見るようなこんな世界で、苦しいことのほうが多いこの人生で、生きなければいけないという義務感が「生きていたい」という思いに変わった。

SEVENTEENがいる世界を、生きていたいと思った。

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 -別垢ツイートより。わかる。ちなみに今は初めから終わりまで全てが涙腺ぶっ刺しポイントになっている。私の「ディノくん」呼びに衝撃を受けた。ディノくんか…(ディノくん…)

オタクは、というか人は、勝手に救われる生き物だと思う。いいように受け取り、いいように解釈して、勝手に救われる。それでも、私にとってSEVENTEENはどうしようもないくらい救いだった。

こんなに辛くない光があるんだと心底驚いた。

それはきっと、彼らが生きていくことの生々しさ、痛みや苦しみや傷や葛藤を、否定しないからだと思う。「臭いものには蓋」をしないからだと、今日までSEVENTEENを見てきて、そう思った。目隠しをするように、辛いことは全てなかったことにして、この傷も嘘だったことにして、そうして幻だけを見せる"優しさ"も、誰かにとっての救いになり得るのだろう。でも、彼らはそうじゃなかったし、だからこそ私は救われた。どうして救われたのか、なんて言語化するのは野暮なことかもしれないけど、敢えて言葉にするならきっとこういうことなんだと思う。

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 -別垢ツイートより。載せるか一時間ほど迷うくらいにはツッコミたいところがある爆ポエムツイートけど、でもね、そうだよね。少なくともこの時の私はそうだったよね。というかこれ打ちながら蹲って泣いてたよね、よかったね私…。

今だって、世の中には憤りを通り越してやるせなさで沈み込むような出来事が溢れかえっているし、日々が漠然と不安だったり、迷子みたいにどうしたらいいのかわからなくて泣き出したくなったり、 変えようのない過去に苦しめられたり、全部やめたくなってしまったり、そんな時があるけど。この人生でSEVENTEENに出会えてよかった。

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                                                          -別垢ツイートより

「この先の人生は "SEVENTEENがいる人生" です」という先人CARATに貰ったお守りの言葉を思い出しては、たまに抱き締める。

今の私は、愛って言葉が大切になったし、誕生日は人並みに嬉しいものになったし、生きててよかったと心から思う瞬間ができたし、幸せになりたいという感覚が生まれたし、苦しいことは苦しいヨーン!って言うようになったよ。わがままになっただけな気もするけど、それでもね、前より笑えるようになったよ。ありがとう、SEVENTEEN

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                                                                   -別垢ツイートより

人は変わりゆくものだけれど、私は最期「あ〜!SEVENTEENに出会えてよかった〜!幸せだったよ!」って笑って幕を閉じたいな。

君たちに寄りかからずに自分の足で立って生きることができたらもっといいのかもしれないけれど、それはまだもう少し時間がかかりそうだから、今はまだ。

今日も愛しています。

13人のいとしさたちよ今日もどうか健康で。